京福電鉄は、現在、京都市内で、嵐山本線と北野線の2路線と、叡山ケーブル、叡山ロープウェイを運行する。かつては福井県内でも鉄道事業を行っていたが、こちらは2003年にえちぜん鉄道に譲渡している。
今回乗車するのは、嵐山本線と北野線である。嵐山本線は四条大宮と嵐山の7.2kmを結び、北野線は帷子ノ辻と北野白梅町の3.8kmを結ぶ。この2路線が「嵐電(らんでん)」と呼ばれる路線である。両路線は帷子ノ辻で接続する。運賃は全線均一で1回250円である。今回、私は「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」を使っているので、都度運賃を支払う必要はない。なお、嵐電だけの1日乗車券もあり、こちらは700円である。(下記路線図は北野白梅町駅で撮影)
2024/1/27:京福電鉄嵐山本線:普通:嵐電天神川→四条大宮
地下鉄東西線で太秦天神川に到着したのは10時41分であった。3番出口から地上に出る。
目の前の通りに嵐電天神川駅がある。この駅は、東西線が太秦天神川まで開業した2008年に、地下鉄との接続駅として開業した。
嵐電天神川駅駅名標。
まずは嵐電天神川から、嵐山本線の一方の起点である四条大宮へ向かう。嵐山本線は10分間隔での運行である。
嵐電天神川駅の付近は併用軌道となっている。
10時46分発の四条大宮行きに乗車した。乗車したのは1984年に製造されたモボ500形である。
車内(四条大宮で撮影)。
車内には降車ボタンがある。
混んでいたので、一番後ろに立った。
嵐電天神川駅のあたりは併用軌道であるが、すぐに専用軌道に入り、再び併用軌道に入る。
次の山ノ内駅は併用軌道上にある。
安全地帯は台になっているが、極めて細い。
後面展望。
西大路三条駅。山ノ内に比べると安全地帯が広い。
西大路三条を出ると専用軌道に入る。
次の西院駅は、「西院」と書いて「さい」と読む。接続する阪急京都線の方は「さいいん」である。
後面展望。
終点の四条大宮には10時57分に到着した。無人駅では運転手のすぐ後ろ、進行方向一番前のドアが降車ドアとなっているが、終点の四条大宮では駅の改札口で運賃を回収するため、前後のドアが開いた。
駅を出て斜め向かいに、外装は工事中であったが、阪急の大宮駅がある。
2024/1/27:京福電鉄嵐山本線:普通:四条大宮→帷子ノ辻
改めて四条大宮駅に戻る。
嵐山行きが10分間隔で運行している。
四条大宮駅駅名標。
折返し、11時03分発の嵐山行きに乗車した。
北野線との乗換駅である帷子ノ辻まで向かう。四条大宮である程度席が埋まり、次の西院では立つ客も多くなった。
帷子ノ辻には11時18分に到着した。山陰本線の太秦駅から徒歩10分ほどのところに位置する。
2024/1/27:京福電鉄北野線:普通:帷子ノ辻→北野白梅町
帷子ノ辻からは、11時26分発の北野線で北野白梅町まで向かう。北野白梅町行きは、構内踏切を渡り、向かいのホームから出発する。
こちらも10分間隔の運行で、次の列車は11時26分発である。
今回の車両は、1995年に製造されたモボ621形である。
車内。
武庫川車両工業の製造である。
定刻11時26分に帷子ノ辻を出発した。
帷子ノ辻の隣の撮影所前駅は、東映京都撮影所、東映太秦映画村の最寄り駅であるほか、山陰本線の太秦駅まで徒歩3分であるという。
北野線は、嵐山本線とは異なり大部分が単線であった。住宅街の中を進んでいく。沿線には仁和寺、妙心寺、龍安寺、等持院と著名な寺が続く。車内は混雑はしておらず、全員がゆったり座れる程度の乗車率であった。
終点の北野白梅町には11時38分に到着した。鹿苑寺金閣は、北野白梅町駅から徒歩20分ほどである。
北野白梅町駅駅名標。
2024/1/27:京福電鉄嵐山本線:普通:北野白梅町→帷子ノ辻
折返しの列車で帷子ノ辻まで折り返す。
次の帷子ノ辻行きは11時43分発である。
御室仁和寺駅。車窓から仁和寺の仁王門がちらっと見えた。
帷子ノ辻には11時54分に到着した。
2024/1/27:京福電鉄嵐山本線:普通:帷子ノ辻→嵐山
11時59分発の嵐山本線で嵐山まで向かう。
今回乗車したのは、レトロ調のモボ21形であった。1994年に製造された車両である。(写真は嵐山到着時に撮影)
車内は観光客を中心に混雑をしており、中程には余裕がなく、一番後ろで立っていた。
帷子ノ辻を出発する。
列車は住宅街の中を進む。
終点の嵐山の1つ前に嵐電嵯峨という駅がある。JR山陽本線の嵯峨嵐山駅、嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅の最寄り駅である。
終点の嵐山には12時07分に到着した。
乗車列車は、1994年製造のモボ21形であった。
嵐電の嵐山駅は、「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」として、多くの飲食店、土産物店が入っている。
ホームの先端には足湯もある。
休日のお昼時ということもあり、多くの観光客で賑わっていた。
ちなみに、本日はここまで「京都地下鉄・嵐電1dayチケット」を1,300円で購入してここまで乗車してきたが、通常運賃で購入すると下記のようになり、計2,060円となる。
・京都~竹田 260円
・竹田~国際会館 330円
・国際会館~六地蔵 360円
・六地蔵~太秦天神川 360円
・嵐電天神川~四条大宮 250円
・四条大宮~北野白梅町 250円
・北野白梅町~嵐山 250円
【2024/1京阪神】(目次)
2,京都市営地下鉄烏丸線・東西線:2024/1/27【2024/1京阪神】
3,京福電鉄嵐山本線・北野線(嵐電):2024/1/27【2024/1京阪神】【←本記事】
4,阪急嵐山線:6300系:2024/1/27【2024/1京阪神】