JR武蔵野線には、全車自由席の普通列車であるが「むさしの」「しもうさ」という愛称を持った列車が走っている。
むさしの号は中央本線の八王子または武蔵野線の府中本町と、東北本線の大宮とを結ぶ列車である。しもうさ号は武蔵野線の西船橋方と、東北本線の大宮とを結ぶ列車である。いずれの列車も、旅客向けの路線図には書かれていない、貨物列車用の短絡線を経由する。毎日運行しているため、物珍しさがあるわけではないが、朝及び夜のみの運行で本数は少なく、狙わないと乗ることのできない列車ではある。
今回はこれに乗ってみた。
2020/9/13:京王電鉄京王線:特急:新宿→京王八王子
2020年9月13日日曜日。まず八王子へ向かう。
新宿を15時58分に出る京王線の特急列車に乗って京王八王子へ向かった。
特急列車は、新宿の次の明大前を出ると、11駅を連続で通過し、調布に停車する。圧巻である。調布を出ると、今度は5駅連続で通過して府中に停車し、その後は分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野とこまめに停車する。
終点の京王八王子には16時40分に到着した。
京王八王子駅。
京王八王子駅とJR八王子駅は400mほど離れている。徒歩5分程度、十分に見える距離である。
JR八王子駅。
2020/9/13:JR中央本線・武蔵野線・東北本線:普通むさしの号:八王子→大宮
八王子からは、16時56分に出る「むさしの号」大宮行きに乗車した。
車両は武蔵野線用のE231系8両編成であった。
車内の路線図。
国立まではJR中央本線を各駅に停車する。
17時11分、国立を出発する。ポイントを渡り、中央本線の上下線の間にある単線の線路に入り、下に降りていき、そのままトンネルへ進む。ここが武蔵野線の国立支線である。トンネルは左にカーブしている。カーブが終わり1分ほどまっすぐ走ると、武蔵野線の本線と合流する。17時16分、トンネルとトンネルの合間にある新小平駅に到着した。
新小平を出ると、武蔵野線内を北朝霞まで各駅に停車する。
北朝霞を17時32分に出発する。北朝霞を出ると、次は大宮である。
荒川を渡り、西浦和駅が見えてくると、線路が分岐する。列車は左側の線路を走る。西浦和駅を通るが、この列車の走る線路にはホームがない。ここからが武蔵野線大宮支線である。西浦和を通過して左に曲がり、埼京線中浦和駅の下をくぐる。武蔵浦和方からの西浦和支線と合流し、トンネルに入る。トンネルを出ると、横に京浜東北線が併走しているのが見える。しばらく、湘南新宿ラインが走る東北貨物線の上下線に挟まれた線を走る。まもなく、京浜東北線の与野駅が横に見えた。
大宮支線は与野までで、ここからは東北貨物線に転線する。さいたま新都心駅を右側に見つつ通過すると、まもなく終点大宮到着の放送が流れ、大宮駅の11番線に17時45分に到着した。
列車を降りると、ある客が、東川口に行くにはどうすれば良いのか駅員に尋ねていた。西船橋方面行きと間違えて乗ってしまったようであった。
列車はそのまま回送になった。
2020/9/13:JR東北本線・武蔵野線:普通しもうさ号:大宮→武蔵浦和
大宮からは、18時01分発の「しもうさ号」西船橋行きに乗車した。大宮駅3番線からの出発である。
こちらも武蔵野線用のE231系8両編成である。
定刻18時01分に大宮を出ると、湘南新宿ラインと同じく、すぐに東北貨物線に入る。与野駅の手前で再びポイントを渡り、東北貨物線に挟まれた線路を走る。武蔵野線大宮支線である。数分にわたってトンネルを走り、抜けると、埼京線の中浦和駅の下をくぐり、大宮支線と分岐する。ここから武蔵野線西浦和支線である。左にカーブし、武蔵野線と合流して、18時12分、武蔵浦和に到着した。
列車は、引き続き武蔵野線を西船橋まで走るが、私はここで降りた。
【2009年のむさしの号】
2009年当時のむさしの号は115系による運行で、種別も快速であった。