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8,宇奈月から猫又へ:黒部峡谷鉄道:リラックス車両:2025/5/17【2025/5北陸】

投稿日:2025年6月20日

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黒部峡谷鉄道は、富山県黒部市の宇奈月駅と欅平駅の20.1kmを結ぶ路線である。トロッコ列車が走る観光客向け路線として知られているが、もともとは日本電力による黒部川での発電所建設のための資材運搬用鉄道として建設され、1926年に宇奈月~猫又間が開業し、その後1937年に終点の欅平まで開通した。現在でも、沿線のダムや発電所への資材運搬列車や関係者専用の列車が運行されている。例年、4月中旬から11月末までの運行で、冬期は積雪のため運休となる。

なお、2025年現在は、2024年1月1日の能登半島地震の影響で猫又~鐘釣間の鐘釣橋での落石被害により猫又駅で折り返しの措置が取られている。工事完了は2026年内を目指しているという。猫又駅はもともと関西電力黒部川第二発電所業務のための駅で一般客の乗降はできなかったが、このような状況であるため、2024年10月に仮設ホームや展望台、トイレの設置がなされ、折り返し時間に客が降りられるようになった。猫又まで来た客は、駅で約20分間滞在した後、再び元の列車に乗って宇奈月まで折り返すことになる。

今回、乗車券は黒部峡谷鉄道の公式ウェブサイトから購入した。1日11便の運行で、宇奈月を13時51分に出る列車を予約した。この列車に乗車すると、猫又には14時43分に到着する。折り返しの宇奈月行きは15時06分発で、宇奈月には15時54分に戻ってくる。猫又までの片道乗車券は存在せず、往復がセットになった2,820円の乗車券を購入することになる。また、黒部峡谷鉄道の車両には、オープン型の普通車両と窓付きのリラックス車両があり、リラックス車両に乗車する場合は600円の追加料金が必要である。今回はリラックス車両の方を購入した。

 

2025/5/17:黒部峡谷鉄道本線:宇奈月→猫又

電鉄富山を11時30分に出発した富山地方鉄道本線の普通列車は、宇奈月温泉に13時22分に到着した。

富山地方鉄道の宇奈月温泉駅を出て、200mほど歩くと、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅がある。

宇奈月駅の駐車場には観光バスがぎっしりと並んでいる。

 

宇奈月駅の窓口で予約した際のQRコードを提示して、乗車券を受け取る。

 

まだ20分ほど前だが、改札口には数名列ができているので、そこに並ぶ。個人客よりもツアー客の方が多い。

 

出発10分ほど前に改札が始まり、ホームへ向かう。

 

今回乗車するのはリラックス車両の9号車である。黒部峡谷鉄道は762mmのナローゲージを採用しており、車両も小柄である。

車内は2+1の横3列で、転換クロスシートである。(後程撮影)

 

黒部峡谷鉄道の車窓であるが、猫又行きの場合は左の方がよいという。そちらの1人席に座った。この日は満席というわけではなく、数名を除いて左側に着席できる人数であった。

 

定刻13時51分に宇奈月を出発する。最高速度は時速25km、平均速度時速16kmというゆっくりとした速度での運行とのことである。

 

黒部川に架かる新山彦橋を渡る。

反対側を見る。(帰りに撮影)

 

うなづき湖と湖面橋。

 

車内放送でも見どころの案内が行われるが、写真のような看板も用意されているのはありがたい。

ヨーロッパの古城のような外観の建物は、1993年に建築された関西電力新柳河原発電所である。

建物に向かって線路が伸びている。

この発電所の前に柳橋駅がある。関係者専用駅で、一般客は降りることができない。

柳橋駅を出発する。

 

車窓から。

 

サル橋。猿専用の吊り橋で手すりはない。

 

赤い頭巾を被せた「仏石」。

 

車窓から。

 

森石駅では停車して、宇奈月行きの列車と行き違いをする。関西電力専用駅であり、降りることはできない。もっとも、この駅の周りにはダムや発電所はない。

 

「ようこそ黒部峡谷へ」の看板がある。

 

黒薙駅には14時16分に到着した。近くに黒薙温泉があり、沿線で数少ない一般客の乗降が可能な駅である。

 

黒薙駅を出ると、後曳橋を渡り、トンネルに入る。

 

車窓から。

 

笹平には14時21分に到着した。ここも関西電力専用駅であり、一般客は降りることができない。駅には公衆トイレがある。

 

黒部峡谷鉄道線は冬季は運休となるが、その間、関西電力等の関係者は、冬期歩道を使って各所へ向かうという。

 

車窓から。

 

関西電力の出し平ダム。

 

14時32分に出平駅に到着した。ここも関西電力の関係者専用駅である。ここで宇奈月行きと行き違いをする。

 

出し六峰。

 

関西電力黒部川第二発電所が見えると、まもなく終点の猫又である。

 

猫又には14時43分に到着した。猫又駅は、先ほどの黒部川第二発電所の関係者のための駅であり、これまで一般客は下車できなかった。ただ、2024年1月1日の能登半島地震によりこの先の鐘釣橋が被災し、この駅での折り返しが余儀なくされたことから、仮設ホームや展望台が整備され、2024年10月5日以降、折り返し時間に客が降りることができるようになった。

 

今回設置された展望台。

 

到着直後はかなりの人が押し寄せていたので、まずは駅前に設置されたテントで、猫又駅に関する説明パネルや物販スペースを見るなどして、少し経ってから登ってみた。

展望台から見る黒部川。

 

事業用の車両が置かれている。

 

宇奈月方に仮設トイレが設置されている。数が多く、列車が到着した際は行列ができていたが、10分もすると列はなくなっていた。

 

2025/5/17:黒部峡谷鉄道本線:宇奈月→猫又

20分の折り返し時間はちょうどよい。展望台に登り、物販スペースを覗いて、トイレに行くと、帰りの列車の時間である。

折り返し、15時06分発の宇奈月行きに乗車する。

先ほど来た道を戻り、終点の宇奈月には定刻15時54分に到着した。

 

【2025/5北陸】(目次

7,富山から宇奈月温泉へ:富山地方鉄道本線:14760形:2025/5/17【2025/5北陸】

8,宇奈月から猫又へ:黒部峡谷鉄道:リラックス車両:2025/5/17【2025/5北陸】【←本記事】

9,宇奈月温泉から長野へ:富山地方鉄道本線・JR北陸新幹線:2025/5/17【2025/5北陸】

 

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20,四日市あすなろう鉄道内部線・八王子線:新260系:2024/7/14【2024/7近畿】

12,三岐鉄道北勢線:2019/10/27【2019/10東海】

 

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