間藤からのバスを総合会館で降り、運転手に教えてもらったとおりに階段を上る。
上ったところに、東照宮の拝観券売り場がある。一通り見て1300円とのことであった。表参道を歩いて東照宮へと向かう。
表門を入ってまもなくのところに、まず「見ざる聞かざる言わざる」で有名な神厩舎がある。神厩舎の長押の上には、「見ざる聞かざる言わざる」を含めた8つの彫刻絵本からなる物語を見ることができる。猿の一生を描きながら人の生き方を伝えているらしい。
見ざる言わざる聞かざる。
その他の8つの彫刻絵本の一部。
唐銅鳥居をくぐる。青銅製。家光公の治世に建てられたという。
500もの彫刻が彫られているという、国宝の陽明門をくぐる。想像していたよりも意外と小振りな感じであった。
奥宮の入口に行くと、そこには眠り猫がいる。あまりかわいくないと言ったら罰が当たるのかもしれないが、ある意味猫らしい表情なのかもしれない。眠り猫の裏側には雀の彫刻がある。猫も居眠りして雀と共存しているほど平和な時代であるという解釈になるのだという。ただ、猫が前足を踏ん張っていることから、寝ていると物と見せかけつつも、徳川家康公を守るためにいざとなれば飛びかかることができる体勢を取っているのだという解釈もあるらしい。なかなか興味深い。
眠り猫の下を通って長い階段を上がると、奥宮である。
奥宮の宝塔の周囲をぐるっと回る。宝塔に納められているのは家康公の神柩(遺骸)とのことだが、建立以来一度も開けられたことがないという。
元来た道を戻り、陽明門をくぐって、本地堂へ。内部の天井に描かれているのが鳴竜である。係のおじさんが、拍子木を叩いて竜を鳴かせてくれる。どこで拍子木を打っても鳴くわけではなく、鳴竜の下で打たないと鳴かないのである。鳴竜の下で拍子木を打つと、鈴のような鳴き声が聞こえる。建物の造りが関係しているのだろうが面白いと思う。このおじさん、一通り説明を終えた後は、お守りの宣伝に精を出していた。
五重塔。
東照宮を見学しているときも、雨が降ったりやんだりと落ち着かない天気であった。日光まで来た以上は、世界遺産に指定されている二荒山神社、輪王寺も見るのが筋なのかもしれないが、雨の中で敢えて見たいと思うほどこだわりはないので、今回は見ないことにする。
2011/10/15:東武バス日光:世界遺産めぐり:表参道→JR日光駅
表参道のバス停から、東武バス日光が運行する世界遺産めぐりのバスで、日光駅に向かう。
12時55分発のバスだが、5分ほど遅れてきた。バスは世界遺産めぐりの専用車のようで、花模様のラッピングがなされていたほか、"World-Heritage Bus"の文字があった。表参道から乗ると、二荒山神社に寄り道していくため、駅までの所要時間が長い。急ぐなら、総合会館まで降りた方がよいかもしれない。車内は混雑しており、立ち客も多かった。私を除く全員が東武日光駅で下車した。JR日光駅には13時25分頃に到着した。料金はスイカで支払う。
【2011/10関東】(目次)
6,間藤から日光へ:日光市営バス:2011/10/15【2011/10関東】
7,日光:東照宮:2011/10/15【2011/10関東】【←本記事】